plus+codes の使い方
plus+codes は、地図上の位置を数文字の固有コードに変換するウェブサービスです。
plus+codes は地球上のあらゆるエリアに固有コードを割り当てることで、長い住所や座標のかわりに10文字程で正確な位置を示せる仕組みになっています。
自分の現在地や目的地などを誰かに伝える際、伝えたい場所の近くに目印がない場合などに便利なサービスです。
住所ではなく座標を元にしているため、日本のように番地の割り振りが複雑怪奇な場合、あるいはそもそも住所が存在しない場所も正確に指定できます。
従来は特定の場所を誰かに伝えたい場合、郵便が届く住所を伝えたり、目印と道順を教えたり、あるいは緯度・経度で座標指定したり、Google マップなど地図サービスの短縮URLを送るといった方法がありました。
しかしそれぞれの方法には、住所から場所を辿りづらかったり、そもそも住所が存在しなかったり(行政的に認められていない場所や人が住んでいない場所など)、周囲に分かりやすい目印がなかったり、道順を教えるには長い説明が必要なうえに相手に伝わるか不確実、緯度・経度では長すぎる、地図サービスURLは特定サービスに接続しないと分からないといった問題があります。
plus+codes は緯度・経度を元にしつつ、読み書きで紛らわしい文字を除いた数文字の英数字で伝えられること、座標への再変換方法は公開されており誰でも利用できることなどが特徴です。
固有のコードは地球上のほぼ全ての位置に割り振られており、市街地だけでなく、砂漠や海のど真ん中、南極点も指定可能です。
コードの構成は、地域コード、都市コード、街区コード、建物コードからなります。
例えば、8Q6QXQP5+9H というコードの場合は、
8Q6Q 地域コード(100×100km)
XQ 都市コード(5×5km)
P5 街区コード(250×250m)
+以降の9H 建物コード(14×14m)
をそれぞれ意味しています。
このコードを「Open Location Code(OLC)」といいます。
「8Q6QXQP5+9H」は、plus+codesサイトで「京都駅」を検索した時に表示される OLC です。
画面中央の電車マークの所の小さな赤い四角形で囲まれたエリアを表しています。
Google マップでは、住所や駅名の他、緯度・経度を入力して検索するとその地点を中心とした地図を表示します。
さらに今では、この OLC を入れても目的の場所を表示できようになりました。
どのように利用するかというと、例えば京都駅のように広い構内で待ち合わせをする時、京都駅構内のどの場所というのが地図上で特定できます。
待ち合わせにこの「8Q6QXQP5+9H」という OLC を相手に知らせれば、Google マップでその OLC を入力して検索すれば、詳細な待ち合わせ地点が分かることになります。
「8Q6QXQP5+9H」、これだけの文字を相手に伝えるだけで場所指定ができるところがミソです。
また、OLCが最も威力を発揮するのは、広大なビーチ内でパラソルを立てた場所や人里離れた場所のように、住所では正確に位置を示せない地点を誰かに伝える場合です。ビーチで甲羅干しをしている場所にピザを配達してもらう、といったことに応用できます。
OLC 利用のメリットは、上のように10文字程度の文字列だけで、住所や緯度・経度などを必要としないで、場所を特定できることです。但し、OLC を使って場所を表示できるのは 現状ではGoogle マップに限られています。(もちろん、plus+codesサイトでも使えます。)
正確な座標を伝える場合に、これまでは冗長な緯度や経度を伝える必要があったのを、コードやURLの形で伝えられるように簡略化できる点がこのサービスのミソでしょう。今のところはブラウザ上で利用できるのみで、アプリの形では提供されていません。
◎ OLC 使って場所位置を知らせる手順
1.plus+codes: Personal Postcodes : https://plus.codes/ へアクセスします。
このサイトはパソコン及びモバイルどちらでも使えます。
2.地図上の伝えたい地点の OLC を調べます。
3.相手にLINEなどで、その OLC を伝えます。
4.相手側は、送られてきた OLC をGoogle マップに入力し、地図で場所を確認するということになります。
京都駅を相手に伝える場合、京都駅の OLC「8Q6QXQP5+9H」を伝える代わりに、
という形の url を伝えることもできます。
すなわち、「https://plus.codes/8Q6QXQP5+9H」を伝えるのです。
この場合は、plus+codes サイトで京都駅を中心とした地図が表示されます。
◎plus+codesサイトの使い方
左上のタイトル「plus+codes」左側の をクリックするとメニューが開きますがほぼ使うことはありません。
使うのは、赤線で囲んだ3箇所と、地図のマウス操作です。
まず地図の操作は、Google マップを使っていますので、Google マップの操作と同じです。
マウス操作は右下の で地図の拡大・縮小(マウスホイールでも可能)、地図上任意の位置でのドラッグで地図の移動です。
画面中央下側の赤色で書かれた文字が今表示されている地図中央の赤の四角で囲まれた部分の位置を表す OLC です。
2段に表示されていますが、2段目が正確な OLC です。
地図をドラッグして移動させると、常に地図中央の位置を表す OLC が表示されます。
地図を拡大・縮小すると、それに伴って赤の四角も拡大・縮小します。
どの場合もその時に表示されている OLC は赤の四角の位置を表しています。
OLC はある地点の位置を表すというよりも、赤の四角で囲まれたエリアの位置を表していることになります。
右上の をクリックすると、地図上の位置検索窓が表れます。
GoogleMapでの検索と同じように地名や住所を入れるとその地点を中心として地図が表示されます。
検索窓を閉じるには再度 をクリックします。
右下のピンマークには注意して下さい。
横向き の時と、縦向き の時があります。
ピンマークをクリックする度に / が切り替わります。
検索されて目的の場所が表示されると、 になります。
の場合、地図を移動させても OLC が固定されていて変化しません。
の場合、地図を移動させると OLC が中央位置を表すように変化していきます。
以上の事に注意しながら、OLCを調べて下さい。
にして、赤の四角枠を伝えたい位置に持って行くように地図をドラッグし、その時に表示されている OLC を伝えればいいことになります。
くれぐれも の状態でOLCを調べないようにして下さい。
一番下の はモバイルで使用できるものです。
GPSがONの時、自分がいる位置と目的の位置との距離などが分かります。
OLC を求めるには必要とはしません。
このOLCなる位置情報コードは、簡潔に詳細な位置を示すことができるので、今後色々なサービスで使えるようになってくると思います。
現在、Google マップではOLCを入力して位置検索はできます。
しかし、地図上の緯度・経度は表示されますが、OLCを表示することは出来ません。
これができれば、さらに使いやすくなってくると思います。
Googleさん、早くOLCに正式に対応させて下さい。お願いします。